おまとめローンは金利に注意!借金一本化のメリット・デメリット

複数の借り入れ先を利用している方のなかには、「おまとめローンで借金を一本化すれば返済の負担が減るのでは?」と考えている方もいるでしょう。

確かに、おまとめローンが複数の返済日に追われる精神的負担を軽減してくれることは事実です。しかし正しく理解していないと、かえって損をしてしまう可能性もあります。

もしあなたが「おまとめローンは借金返済の救世主!」と考えているとすれば、過度な期待を抱いてしまっている恐れがあるかもしれません

あとになって「こんなはずじゃなかったのに……」と後悔してしまわないように、知っておきたい「おまとめローンの実態」についてくわしくご説明します。

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借金を一本化する「おまとめローン」のメリット・デメリットは以下のとおりです。

■メリット

  • 毎月の返済日が1日だけになるので、管理が楽になる
  • 月々の返済負担を減らすことができる
  • カードローンなどよりも金利が低いことが多い

■デメリット

  • 月々の返済額が減るので、返済が長引く
  • 返済が長期化することで、利息の負担が大きくなる
  • 審査が他のカードローンより厳しい

借金を一本化できる「おまとめローン」

おまとめローンとは?

おまとめローンとは、複数の金融業者からの借り入れを一本化するための仕組みです

たとえばA社、B社、C社という3つの金融業者からそれぞれ借り入れをおこなっている状況で、D社という別の金融業者のおまとめローンを利用すれば、D社がA社、B社、C社から借りたお金を一括返済できるように融資してくれます。

その結果、債務者はD社から借りたお金を返済するだけで済むため、複数の金融業者へ返済する手間や精神的負担を軽減することができるのです。

おまとめローンのメリットは?

おまとめローンを利用すると、複数あった返済先が一つに集約されるため、返済の手間が少なくなります。返済日も月に1日になるので、複数の返済日に追われる精神的負担がなくなったり、返済計画が立てやすくなったりするというメリットもあるでしょう。

おまとめローンに乗り換えることで、現在借りているローンよりも金利が低くなることもあります

とくに合計100万円以上の借り入れを一つにまとめる場合、利息制限法によって「100万円以上を貸し出す場合の金利の上限は15%」と定められているため、金利は確実に15%以下に抑えられます。また、最小返済額が一本化する前よりも低くなる場合もあるので、結果として月々の返済額を大きく減少させられるケースもあります。

おまとめローンのデメリットは?

おまとめローンは一見メリットしかないように思われますが、実際にはデメリットも存在することをよく理解しておきましょう。

おまとめローンによって月々の返済額が少なくなることで、元本の返済ペースが遅くなって返済期間が長期化し、結果として利息を多く支払うことになる場合もあります。たとえ一本化によって金利が数%下がったとしても、返済期間が大きく延長されたのであれば、トータルで支払う利息はかえって多くなってしまいます。

「金利が下がる」「月々の返済額が減少する」といった目先のメリットに惑わされず、支払う総額が多くなるのか、少なくなるのかをしっかりと見極めたうえで判断する必要があるでしょう。

なお、おまとめローンは通常のカードローンよりも審査が厳しい傾向にあります。これは、おまとめローンが「すでに借金のある人が返済のために利用するもの」であるためです。

通常のカードローンよりも融資額が高額であったり、借り入れを希望する人が金銭的に困窮して返済能力に乏しかったりするため、審査を厳しくせざるを得ないのです。そのため、おまとめローンは希望すればすぐに借りられるようなものではないと覚えておく必要があります。

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実は借金が増える!?おまとめローンの落とし穴

前述のとおり、おまとめローンは返済の負担を軽くするどころか、実際には借金問題を悪化させるリスクがあることは否定できません。以下の表では、おまとめローンを利用した場合と利用しない場合の「利息総額」を比較しています。

【例1】4社から合計180万円を借り入れしている場合

金融業者 借入額 毎月の返済額 金利(年率) 利息総額
A社 30万円 1.5万円 18% 約6万円
B社 40万円 1.5万円 18% 約11万円
C社 50万円 1.5万円 18% 約20万円
D社 60万円 1.5万円 18% 約32万円
合計 180万円 6万円 約69万円

【例2】おまとめローンを利用し、1社から180万円借り入れしている場合

金融業者 借入額 毎月の返済額 金利(年率) 利息総額
E社 180万円 4万円 15% 約86万円

金利が3%も低くなっているにも関わらず、E社のおまとめローンを利用した場合のほうが、結果的に利息総額が20万円も多くなってしまいました。

これは、月々の返済額の合計が6万円から4万円と大きく減少しているためです。その結果、完済までの期間が長期化し、金利が3%減少したことによる利息減よりも、月々の返済額が2万円下がったことによる利息増の方が上回ってしまったのです。

おまとめローンに切り替えることで、確かに月々の返済額が減り、複数の返済日を管理する手間を省くこともできますが、そのぶん返済総額が増えてしまう可能性が高いことはよく理解しておきましょう。

おまとめローンで解決できない場合は?

このように、おまとめローンは必ずしも「多重債務の救世主」とはいえないのが実情です。

しかし、多重債務を抱えたままではいずれ生活が破綻してしまったり、精神的に大きな負担を抱えてしまったりすることになるため、なるべく早い段階での根本的な解決が必要になるでしょう。

そんなとき、あなたの大きな助けになるのが「債務整理」という方法です

債務整理とは?|借金を減額・免除する3つの手続き

債務整理とは、法律で認められた、借金の減額や免除を実現するための手続きです。

債務整理には「自己破産」「任意整理」「個人再生」の3つがあり、それぞれ異なる特徴をもっています。以下では、それぞれの債務整理のメリット・デメリットをまとめています。

メリット デメリット
自己破産
  • すべての借金が免除される
  • 無職や生活保護受給者でも申請できる
  • 家や車といった高額な財産を手放すことになる
  • 一部の職業に就くことが一時制限される
任意整理
  • 任意整理後も発生する利息をカットできる
  • 裁判所を介さないため手続きが簡単
  • その他の債務整理よりも減額の幅が小さい
  • 無職や生活保護受給者は利用できないこともある
個人再生
  • 借金が大幅に減額される
  • 家や車を手放す必要がない
  • 借金額が少額の場合は認められない
  • 手続きが複雑で費用がかかる(50万円以上)

債務整理の場合は利息制限法による引き直し計算によって借金を減額したり、過払い金を取り戻したりできる場合があることが共通しています。

一方、おまとめローンでは引き直しを行わないため、減額や過払い金請求の機会を失うことにもなりかねません。また、前述のように返済期間の長期化による利息増の可能性も考えられます。

まずは弁護士に無料相談を

複数の金融機関からの借金を抱える、いわゆる多重債務を解消するために対策をしたいと考えていても、自分だけではどのような方法が最適かを判断するのは難しいでしょう。

そのような場合は、まずは弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします

他人に借金の相談をすることを不安に思う方もいるかもしれませんが、弁護士は債務者の権利を守るために最善を尽くしてくれる存在です。多重債務にお悩みの方は、法律事務所の無料相談を活用してみてはいかがでしょうか。

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